2018年11月15日、都内の京王プラザホテルにて記者会見が行われた。
その記者会見で発表されたのは、新しいプロレス団体「FFF」の旗揚げと、11月20日に旗揚げ興行を行うというものであった。
「FFF」とは、「Fantastic」「Fighting」「Fan's Fun」という、団体の掲げるモットーの頭文字である”F”を取ったもので、読み方はメキシコの「AAA(トリプレア)」と同じく「FFF(トリプレファ)」となる。
この「FFF」を立ち上げ団体の代表の役職に就いたのは、桑江リョウ。「獣神ダンディ桑江リョウ」のリングネームで約20年前から活動し、自身の団体である「南国プロレス」の代表として、他団体との抗争を繰り広げていたことを覚えているファンも居ることだろう。
地元である沖縄の活性化を目指して活動した「南国プロレス」だったが、5年ほどの活動期間で無念にも解散に追い込まれ、その後は他団体にスポット参戦をしたり、若手レスラーの発掘などの散発的な活動となっていた。
しかし今回、意を決して再度団体を立ち上げるにあたり、並々ならぬ決意があったようだ。ここで実際の記者会見のコメントを紹介しよう。
【桑江リョウ】
「本日はお集まりいただきありがとうございます。今日、この場で発表させていただくのは、FFFという新たなプロレス団体の旗揚げについてです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はだいぶ前に『南国プロレス』という団体の代表を務めていましたが、様々な困難があり僅か5年ほどで活動を休止せざるを得ませんでした。その後、様々な団体の世話になり現在に至るわけですが、この度改めて自身の団体を立ち上げたい、自身の目指すプロレスを追い求めたいと決意し、新たな団体を立ち上げることにしました。
旗揚げにあたっては、昔の仲間であるトミーや天地、佐山といった面々から、スポット参戦してくれていたアイダホさんやフライングVもアメリカから来てくれます。
そして何より、当時抗争を繰り広げていたRSプロレスの元代表である成毛さん達、千葉からはコンドーさんも仲間を連れて参戦してくれることになりました。もちろん彼らと単に迎合するつもりはありませんし、彼らの方もそんなつもりは毛頭ないと思いますが、新たな団体を立ち上げるにあたってはこれほど心強いことはありません。
旗揚げ記念興行は11月20日、私の誕生日に行います。カードは後日の発表を楽しみにしていてください。以上!」
桑江の記者会見が行われたホテルの別の部屋では、今回参戦することになった成毛ことナル・マスカラスと、タカシ・コンドーもそれぞれ今回の旗揚げについての会見を行っている。
【ナル・マスカラス】
「ご無沙汰しております。ナル・マスカラスです。
『FFF』の旗揚げに伴い、僕の久し振りの主戦場が『FFF』になることを報告させていただきます。そして、なぜ僕が駆け出しの頃、やっと自分のプロレスが見えてきた当時ライバルであった桑江君の団体にこのタイミングで参戦するか、ですが、RSプロレスを不完全なまま終わらせてしまい、やはりやり残したことがある。僕の「下克上」はまだ終わっていないことを証明するためです。まぁ、「資金」のこともあるのですが。笑
あと、コンドーさん。存在は知っていましたが、このタイミングの参戦の意味はわからない。軽い気持ちで来られても邪魔なだけなんでね。早めに厳しさを教えてやりますよ。
ただ、『FFF』の3つのFのうち『Fan's Fun』というのは桑江君とは意味合いが違います。僕は自分の面白いプロレスをやります。周りに合わせることは絶対無い。それを面白がってもらえたら『Fan's Fun』なのでしょうが、僕は自分のプロレスをやります。そして、「FFF」だけでなく他団体も視野に入れた動きをするつもりです。焦らずね」
【タカシ・コンドー】
「まずは、流浪のインディ団体だった我々に声を掛けていただいたことに感謝申し上げます。そして"千葉を世界に!"をスローガンにリング上で我々のイズムすべてを表現したいと考えてます。
お招きいただいたからには、ファンのためそしてチームのために全身全霊をもって戦うことを誓います!房総の荒波にご期待ください!」