FTCヘビー級王座決定トーメント敗退。誰よりも早く初代王座サイレンス佐山への挑戦表明するもPVB郷原、リッケルト組に返り討ちにあう。一時はFFFヘビー級の先頭集団にいたc.d.s.松原もこの連敗により一気にその価値を落とした。
そんな松原が自ら選んだのは五番勝負。結果は2勝3分け。負けは無かったがどこか突き抜けなかった感は否定できない。それはすなわけプロレスでは負けていたのかもしれない。
この結果、そして、これからを松原が語った。
・五番勝負を経験して
「前川、リッケルト、ラモス、アギーラ、アカガンター。簡単な相手はいなかったですね。こんなにプロレスが難しいと思った5ヶ月は無かったです。長かった。
それまではアイダホ、佐山、トミーとか、ある意味で純プロレスのヘビー級選手と戦ってきたこともあって、この5人と戦うことでプロレスの懐の広さを痛感させれらましたね。15分という時間もまた難しくて、自分のスタイルも壊さないといけないくらいでした。
後半2試合でやっと掴んだものがあって勝てましたが、油断したら負けていたのは全試合で言えます。上ばかり見てやってましたけど、こんなに面白い選手がいたのか。と思えたのは収穫でしたね。ある意味では前川、リッケルト、ラモスとはまだ勝負がついてないわけですから、リマッチしたい気持ちは強いです。」
・五番勝負の先について
「さっき5人をリスペクトする気持ちを伝えましたが、どうしても引っかかる事があるんですよ。それはエルヴィス・ラモス。ラモスに僕がしっかり勝っておけば今のラモスの動きは無かったのかもしれない...。言わば僕がラモスを野に放ったようなもので。すぐにでも潰したいんですが、今はキアッピーニとやりあっているんで任せます。それだけが心残りです。
そして、五番勝負をやっている間にPVBが勢力を広げているのを感じていました。彼らを止めないといけないですよね。いつまでも大きな顔させてられないですよ。何より僕が五番勝負に入るきっかけは郷原組に負けたことにありますから、なるべく早く借りを返しにいきます。
それと、FTCのベルトにもう一度挑戦したい気持ちは無くなっていないです。ただ、すぐにいけないのも分かります。自分にその価値が備わったらベルトから近づいてくるはず。だから、引き続き自分の価値を上げていきますよ。そのためには一人では無理とも思ってます。でも、c.d.s.のヘビーは今バラバラですし...。共闘できるパートナーをなるべく早く見つけたい。それは外でも中でも垣根無くね。
その先には11月のタイトルマッチの勝者。佐山なのか、トミーなのか。チャンピオンが待っているはず。話をしていてワクワクしてきましたね。」
最後は不敵に笑う松原がいた。
FFFを牛耳る勢いのPVBとの対決が楽しみな選手が帰ってきた。