月刊ストロング1月号③
プロレス大賞予想
FFFベストバウト:四街道マコト&獣神ダンディ桑江リョウ VS TAKETO&TAKERU(2024.7.6 NOTO,Not G ive up! 第十二試合)
難攻不落のジュニア王者となったTAKETO&TAKERUにヤングシーサー四街道マコトが桑江とタッグを組み勝利した試合。ヤングシーサーの中で一番弱いとされていた四街道が持ち前の前向きさで努力を重ね、ついにはヤングシーサーながらもベルトを巻くに至る成り上がりストーリーの集大成ともいえる試合だった。試合前は四街道がフォールを取られて、またチャンピオンチームが防衛するだろうと多くのファンが期待していなかった試合だが、TAKETOとTAKERUには実力的に及ばないながらも必死に喰らいつき、体力が空の状態でも気力で動き続けるその姿に、会場はいつしか四街道コールが起こっていた。特に後半、もう四街道がもう限界だろうというタイミングでTAKERUのジャーマンスープレックスからのカミゴエが決まり、四街道がフォールされた時、割れんばかりの声援に応え四街道がカウント2.9でフォールを返したシーンは屈指の名場面だったといえるだろう。その後もTAKETOにツームストンドライバーからのムーンサルトプレスを受け、もう限界を超えているだろう身体を引きずりながらTAKERUにフロントネックロックを極め、勝ちを収めた四街道。そしてその場面を演出するべく、TAKETOに変形ツームストンドライバーを決めてパートナーの動きを封じた桑江。チャンピオンとして堂々とその強さを会場中に観せてくれたTAKETOとTAKERU。全てが素晴らしい試合だった。
松本兼児、1月大会欠場。
侍第十一陣に出場しワイアット・スミスにKO負けを喫した松本がFFFの試合を欠場する意向を発表した。詳しいインタビューは出来なかったが、当面UMFの道場で侍に備えたトレーニングをするらしい。強い松本の復活を望むファンは多く、今後の活動に注目が集まる。