第五試合「Cyatan Mask-Man Festival 最下位決定戦」時間無制限1本勝負／マスカラ・コントラ・マスカラ
タカシ・コンドー vs ハブマスク
試合後コメント
タカシ・コンドー
あまりにもあっけない幕切れに騒然となる会場。
敗れたコンドーを取り囲む観衆が事態を受け入れるまでに数秒。
そしてどこからともなくコンドーコールが。
到底、大歓声とは呼べないこのコールには「侮蔑」「好奇心」「哀れみ」などの様々な感情が入り乱れているようだ。悲鳴のような声も聞こえる。
コンドーは立ち上がりながら自らのマスクに手をかける。
常に顔の一部を隠してきたフェイスガードをリングに投げ捨て、複雑な表情を見せた彼は間違いなく日本人。童顔だが30代であろうか。
ついに素顔をさらしたコンドーに向けられる無数のフラッシュ。
ともにCMFを戦い抜いた同胞であるチーバガインがタオルで隠そうとしたその手を払いのけて、マイクを握るコンドー。
なんとも表現の難しい表情。悟ったような、悔しさを押し殺したような、瞳には涙が浮かんでいるようにも。
「今日をもってこのマスクを捨てた！」
意外にも冷静な語り口だ。
「...今日はどこかでこの負けを予感してた...今思えば、鴨川を謹慎させてコスチュームを禁止にした時から、自分自身に何かの矛盾を抱えたままリーグをむかえて...」
「...とにかくこれからは素顔で生きていく！そして次回大会で鴨川を復帰させる！BOW-SAWは新たな一歩を踏み出しますっ！」
深い一礼の後、足早にリングを降りるコンドー。
うつむくこともせず、堂々と上を向いて控え室へと消えていった。
ハブマスク
ワタシは優勝を狙っていたわけダカラ、そもそもこの試合に出ていること自体が屈辱デス。なのでコンドーに勝ったことは当然デス。
でもただあるとすれば、カクゴを持っての決闘は、充実してました。素顔になったコンドーと、また別の機会で戦えるとすれば、それは楽しみデス。
Someday, fight again...
