第九試合(セミファイナル)「Cyatan Mask-Man Festival2 最下位決定戦」マスカラ・コントラ・マスカラ/時間無制限1本勝負
邪神大帝イバラギン vs マスク・ド・シーサー
試合後の出来事
敗れたイバラギンの元に、THE BOW-SAWの面々、チーバガインとシノビが駆け寄り、イバラギンを羽交い絞めにしたと思うと、介錯人を務めたレフェリーのコンドーがイバラギンのマスクに手をかけ脱がせたのだった。
試合後コメント
邪神大帝イバラギン
レフェリーのコンドーによる無慈悲な3カウントが会場に響き渡る。
マスク・ド・シーサーがエビ固めをほどき、立ち上がろうとするイバラギンにすばやく近づくコンドーとシノビ、チーバガイン。
久しぶりに纏ったフェイスガードの奥には明らかにニヤニヤした表情がのぞいている。
観客はおろか、配信を見ている人々の心の準備も整うよりも早く、羽交い絞めにされたイバラギンのマスクを引きちぎった。
普段アップにした長髪が垂れ下がり晒される素顔。たしかに年齢を重ねてはいるが、老人キャラとは程遠く渋い中年といった感じ。
そこに息つく間もなく、セコンドのシノビとチーバガインが同じくニヤニヤしながら(チーバガインはマスク越しながらそれが窺える)、素顔のイバラギンに近づいたと思ったらコスチュームを身体から引き剥がす。鍛えられた肉体を見ると一層若々しい。
マイクを持つイバラギン。一瞬口元が緩んだように見えた。
「たった今、邪心大帝イバラギンは消滅したっ!ヒーローズのシーサーに負けたのなら本望!そして公約どおり血にも染めたっ!これからは自分が本当にやりたかったプロレスに身を投じたいっ!」
多くを語らず、「かつて」イバラギンだった男は会場を後にした。
マスク・ド・シーサー
言うことは何もないよ。勝ったからって喜ぶこともない。ただただこういう事態に陥った自分が情けないだけだよ。
でもね、この勝ちの経験というのは、オレのプロレス観を変える気がするんだよ。今はまだ気持ちが固まっていないけどね。ヒーローって何だろう?って考えた時に、時には非情にも思えるような裁きも必要になると思うんだよ。だからオレは戦いにそうしたエグみを見せて行かないといけない。それが、これからのオレの覚悟だよ。絶対に勝つというね。
最後にイバラギン、ありがとう。またいつか試合をしよう。次はベルトを賭けてね。
タカシ・コンドー(レフェリー)
さて、オレの役割はここで終わり(笑)
(フェイスガードを外しながら)
一応レフェリングは勉強してきたんだけど、問題なかったかな!?
ご覧の通り、イバラギン...の中の人!?はああ言ってるので、彼の意思を尊重しますっ!
え?この先どうなるかって?
実は彼をBow-Sawにあの姿で引き込んだの自分なんですよねぇ(笑)
ウチが出してる公式プロフィールでもそこら辺触れてるから、もう一回チェックしてみて(笑)
ってことでこれからのTHE BOW-SAWをよろしくお願いしますっ!