第八試合(セミファイナル)「FTCジュニアタッグ王座選手権試合」時間無制限1本勝負
杉本太一&ローテ・クー vs 天地勇河&フミヤ・ウォーターリバー
⇒天地勇河&フミヤ・ウォータリバー組が初代FTCジュニアタッグ王座を獲得
試合後の出来事
ベルトとトロフィーを受け取る天地とフミヤがリングを降りようとした瞬間、リングにc.d.s.Tシャツ姿のナル・マスカラスが登場した。
ナル「おい!天地!フミヤ!まずは初代王者、おめでとう。めでたいよ。沖縄で本隊のエースがベルトを獲る。最高じゃないか。なぁ、お客さん!」
客席から大きな歓声と拍手が起こる。
ナル「ただ!!!さらに最高なのは妖怪軍団を叩きのめしたジュニア最高チームc.d.s.のナルが挑戦することだろ?なぁ?天地!そのベルト、受け継いでやるからオレに挑戦させろ。今日はそれだけ言いにわざわざ沖縄に来たんだよ。良い返事を待ってるぞ!」
そう言ってリングを降りるナル・マスカラス。
果たして初代チャンピオンの答えは!?
試合後コメント
杉本太一
いてて…。
ちょっと相手に付き合い過ぎたね。
これがタイトルマッチってやつかな。少し、雰囲気に飲まれた。
まあ、今日はフミヤを褒めてやってくれ。
最後、あの体勢になった時、俺はババン!を予想した。それがスープレックスでくるとは…。
出直して、今度は挑戦者して対戦するよ。
ローテ・クー
ガアアア!
(流血するほど、頭を壁に打ち付けている)
シャイセ!
(ドイツ語で「クソ」と一言叫ぶと、ドアを蹴り上げ、出て行った)
天地勇河
よ~っし、やったぞ! 初代王者だ! 本当に嬉しいよ。
ずっとずっと勝てなかった杉本に勝った。そしてベルトを得た。最高じゃないか。しかも地元沖縄でだ!!
今日もいつものようにオレ達が押す展開だったんだけど、ベルトが懸かっているからか、それとも地元沖縄ということがあったのか、最後まで押し切れたね。
もちろん、一緒に立派に戦ってくれたフミヤのおかげだよ。最後に杉本を仕留められたのも、フミヤの閃きによって杉本の裏をかけたからだと思う。本当に頼もしくなったよ。
まあ、喜ぶのは今日までにしよう。明日からは初代タッグ王座を守るための戦いが始まるからね。そして今日この後のリーグ戦決勝でシングルのベルトの情勢も見えてくる。オレはもちろんシングルも狙っていくよ。
とはいえ、早速c.d.s.からの挑戦状が来たからね。フミヤはナルとの因縁も少しあるみたいだし、二人で誰を挑戦者として選ぶか、考えてみるよ。
フミヤ・ウォーターリバー
勝ちました!ぼくらがチャンピオンです!嬉しいなあ。
天地さんに迷惑を掛けないようにこれまで必死にやってきましたけど、最後に少しは仕事が出来たかなって思えます。それが誇りですね。
でも、実はこれまで天地さんやトミーさんから聞かされてたのは、「ベルトを腰に巻いてからが本当の闘いの始まりなんだ」ってことです。お二人とも以前の団体でベルトを巻いてましたからね。そういう話をずっと聞いていたんで、このシルバーのベルトをこうして巻いてみて、その責任というか重みを感じますね。でも同時にワクワクしてます。
フミヤという一人のレスラーにとって、今日は本当に大きいですよ。これを糧にもっともっと強くなってみせますよ。期待してください!!
試合後の出来事②
天地とフミヤのインタビューが終わったところに、決勝戦でシーサーのセコンドに着くはずのSYOMAが登場!?
SYOMA「天地さん、おめでとうございます! ベルトへの挑戦、オレもやらせて欲しいです」
控室に居た記者たちは騒然・・・。黙ってSYOMAを見つめる天地。
天地「お前たちヒーローズも挑戦したいってことかい?」
SYOMA「はい、そうです。本当はc.d.s.がリングに乱入したときにオレも行きたかったんですが、この後のシーサーの試合もあったんで我慢したんです。でも、そんなオレの姿を見てシーサーが行って来いと送り出してくれました。オレとシーサーは、リーグ戦で二人ともナルに勝った。ナルがリーグ戦で負けたのは、オレ達だけなんです。でも、オレ達を裏切ってc.d.s.入りしたスバには負けた。ナルからのリベンジと、スバへのリベンジ。それをすっきりさせてから、勝った方が天地さんとフミヤに挑戦する。それをオレ達からは提案します」
SYOMAの言葉を聞き、ニヤリと笑う天地。
その時、決勝戦のゴングが鳴る音が聞こえ、SYOMAは黙ってうなずくと、シーサーの元へと去って行った。